代表的な6冊をご紹介します。書店の棚からから消えてなくなる前にお求めください〈笑)!
かくいう自分でも買っておこうかな。意外にも手持ちがなかったりするので。
福島章恭 著作集
バッハの管弦楽曲、器楽曲に的を絞った名盤ガイド。
「CDを究める」との書名ながら、極力、その録音のオリジナルを訪ねながら、本質に迫ろうと試みました。時代は動き、いまやCDの時代ではなくなりましたが、内容的には古びていないと自負しております。
続編の「声楽曲・オルガン篇」構想中。
モーツァルトの人生を文章で辿りながら、その折々の名曲とその名盤を語っています。「百科全書」という書名よりも、「名曲と人生を旅する」というサブタイトルの方が、内容を言い当てていると思われます。
自信作ですので、未読の方には是非ともお読みいただきたいと思います。
私がもっとも最初に夢中になったクラシック音楽は交響曲。ベートーヴェンの「英雄」「運命」「田園」「第九」、シューベルト「未完成」、ドヴォルザーク「新世界より」、チャイコフスキー「悲愴」などを聴いた少年時代のときめきが今の自分を作っています。そんな想いから、愛すべき交響曲の名曲名盤についてたっぷり語りました。今読んでもズシリと手応えがあります。最近、愛聴盤が増えてきているので、いずれ改訂版を書きたいと思っているところです。
私のはじめての単独での著書。記念すべき本です。
まだ、時代はCD全盛であり、個人的にはアナログ盤への回帰を始めたばかりの頃だったと記憶しています。
こちらは、伝記には触れず、名曲名盤で押し通しております。執筆時の集中力は
凄まじかったものだと回想しております。
後発の百科全書は、本書と補完し合うように書いたので、どちらもお読みいただければ幸いです。
1999年に刊行された旧版「クラシックCDの名盤」は音楽書としては破格の大ベストセラーとなりました。初版出版時、文春の営業部も「それほど売れないだろう」との判断で、抑えめの部数でスタート。それが増刷に次ぐ増刷という嬉しい誤算となりました。新書で音楽もの、しかも、個性的な3名の共著という異例のスタイルが却って新鮮で受けたようです。
しかし、内容は9年後の新版の方が遙かに濃く、進化・深化しています。旧版しかお読みでない方にも、是非、手にとって欲しい名著だと思います。
「クラシックCDの名盤」の大ヒットを受けて、2000年に編まれたのが「演奏家篇」。実は著者は3名とも、こちらの方が面白いと面白いと思っています。
私に関しては旧版では若気の至りからの勇み足もあり、新版で訂正できたことでホッとした次第。因みに、「クラシックCDの名盤」という書名は私の考案で、これは文章よりも売り上げに貢献したかも知れません。
一方、毎日新聞社の本で、自分で書名に関われたのは最初の「モーツァルトをCDで究める」のみ。「極める」のほうが、売れたかも? なんて時々思ったりもしています。